小さな国際交流のお話です。
三時すぎに仕事がおわってゴミを捨てに行きました。と、滝までの地図をもった外国の方が道を尋ねてきます。英語はわかりませんが、滝のほうへいきたいのだろうなと「レフト、ダウン、エレベータ、アツプ」というとわかったようで「サンキュー」というので、ほっとしました。
ゴミを捨てて、事務所に鍵をかけ、バイクで帰ろうとすると料金所の人にまた道を聞いています。どうやら行き過ぎてしまったようで、戻ろうとしています。日本語で「ご一緒しましょうか」といいましたがわからないみたいでした。
今日は3時すぎの予定が何も入っていないので、昨日伊東家でやっていた「小町ふ」というのをいれるカステラをつくってみようかと思っていたのですけれど、急遽滝まであるきましょうと、エレベーターの駐輪場までいってバイクを止めました。
エレベーターの係りの方に外国の女性の方降りてこられましたかとお聞きするとあがっていったよということで、ずいぶん時間がたっているのにまだ降りてこられません。またまた道に迷っているみたいです。
階段を上がっていくとようやく降りてこられました。一緒に降りて「こちらがミノオステーション、こちらが滝」というとこれもわかったようでした。ここで「サンキュー」といわれいったん別れました。でも、同じ方向に歩いていくので、いろいろとお話をしました。といってもこちらは英語はまったくだめ、向こうは日本語はありがとうとかこんにちはとか、片手で数えられるほどしか知らないということでした。
それでもオーストラリアから来られて1年のノバの英語の先生だということはわかりました。47歳だといってました。住所も交換して、写真を撮ったりしました。こちらは今の季節蛍がきれいなんですよとか、ほら、鳥の鳴き声きこえますか、とか、足は痛くないですかとか言いたいことはたくさんあるのに、うまく伝えられません。カタカナ英語で「ジスバードネームイズセキレイ」とかいうとわかってもらえるみたいでした。足湯にもご案内したかったのですけれど、すでにしまっていました。
教えていただいたのは日本語でまめづた(帰ってから植物図鑑で調べました)というかわいい木や岩にへばりついている植物の名前。英語でbabytears赤ちゃんの涙というそうです。ベービーはわかりましたし、涙というのはジェスチャーをしてくれたのですぐにわかりました。
一緒に自動販売機で飲み物を買って飲んだり、お寺で仏像をみたり、お線香を立てたりしました。天王寺から電車できたらしいので、お寺はなじんでいるみたいでした。駅の切符の自動販売機の上でツバメが子育てをしていました。「スワローズベイビー」というと雛の様子をみて喜んでくれました。
改札口に入っていくときはお礼をいって肩を抱いてくれました。中学生の頃は英語が嫌いで、こんな田舎に住んで一生外国の人と話をすることもないだろうし、英語なんか私には必要ないと思い込んでいましたのに、この年で外国の人と二人で歩くことになるなんて、びっくりです。
最近のコメント