ワーキングプア
昨日何気なくテレビをみていたら、NHKスペシャル、「ワーキングプアー・働いても働いても豊かになれない」という番組を放送していました。奥様に先立たれて会社をリストラされて、3箇所のガソリンスタンドでアルバイトして子供二人を育てている男性。なんとか大学にやってやりたいけれど、中学生の子供が塾に行きたがっても行かせてやれない現実。奥様がアルツハイマーで入院して、自分の年金のほとんどを妻の入院費に当てているさびれた町の仕立て屋さん、仕立ての仕事はほとんどなくて洋服のすそ上げなどの単価の安い仕事しかないとのこと。お父さんが病死し、お母さんは生活苦で出て行ってしまった男の子。お父さんとお母さんがいる普通の家庭に生まれたかったという言葉が耳に残りました。農村ではいくらお米を作っても米の販売が自由競争になって価格が下がっているのに、肥料や農薬の値段は上がって、採算がとれず、1軒欠け、2軒欠けして集落全体がなくなってしまったところ。20代はフリーターだったのに、30代になったら仕事がなくて、ゴミ箱から雑誌を拾って1冊50円で売っている男性。田舎では職がないからと都会にでてきたのに、職がなくて、住むところもなく、履歴書の住所に書く場所がないので就職活動もままならない男性、ようやくビルの窓拭きの仕事を見つけたけれど、食べていくのが精一杯で家を借りるお金まではまだないとのこと。日本中の世帯の十分の一の世帯が生活保護世帯よりも低い収入で暮らしているとのこと。働く意欲はあるのに。番組を見終わってもなんだか胸に重いものが押し付けられているようで寝付けませんでした。
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