みのるほど
徒歩通勤していると住宅街の中に1枚だけ取り残された田んぼがあります。こんな住宅街の中でどうやって水を引くのかしらと思っていたら、田んぼの隅にポンプと電気のメーターが。春になると電気ポンプで地下から水をくみ上げています。今年はきれいに田植えした後雨がふって、ところどころの稲が流されて歯抜けになっていました。でも自然の力は偉大です。左から7月3日、8月26日、9月6日の様子です。よーくみるともともと歯抜けだったのはわかりますが、上からみると全くのよくできた田んぼです。そろそろ穂がでて、「稔るほど こうべを垂れる 稲穂かな」状態です。このあたりの稲刈りは来月のようです。この田んぼを詳細に観察していたのには訳があります。というのも田舎の母は山の奥の谷にあるほとんど人が来ないような田んぼでも、機械で植えたあと、抜けていたらみっともないからと手で植えなおすのです。そんなことしていたら機械でうえてる意味ないとみんながいうのですけれど、一株でも収量を上げようと思うのでしょう。大規模農家の人に伺うと、抜けていてもその分まわりの株で成長するから関係ないよとのこと。大規模な田んぼでは人が植えなおすなんて考えられないようです。母も年取ってしまって、家事や畑仕事はまだ一人でこなしているものの、田んぼの仕事は腰がまがってほとんどできません。こんなに歯抜けでも、こんなに立派に育っているよとみせてやりたかったのです。お盆に帰省できなかったので、今月は田舎に帰って8か月ぶりに両親や兄の顔をみてくる予定です。
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